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ケロイド

ケロイドは手術やケガなど、主に外部からの刺激が原因で、体の組織が元の傷の範囲を超えて過剰に増えてできた塊です。

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脂質とケロイドの関係

真性ケロイド中の脂質成分に関しては公開されていないようなので、今回は肥厚性瘢痕中の脂肪分の分析を行ったチームの研究結果をもとにお話を進めたいと思います。
正常な真皮と肥厚性瘢痕に含まれる脂肪酸の組織を分析した結果、正常真皮に比べ、肥厚性瘢痕中にはステアリン酸・アラキドン酸が多く含まれ、オレイン酸が少なかった、と結果が出たそうです。また、コレステロールは正常の3倍の濃度であったのに対し、トリグリセリドは3分の1の濃度だった、という報告もあります。
聞きなれない言葉が出てきたので、ここで脂質について調べてみましょう。
 
脂質のうち、大部分を占めるのが脂肪酸です。一般に人体のエネルギー源となり、細胞や血管などの私たちの体づくりを支える栄養素です。
脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二種類があります。
飽和脂肪酸は常温で固体で存在することの多い脂肪分で、牛脂やラード(豚の油)などがこれに当てはまります。
不飽和脂肪酸は、ホルモンや細胞膜や消化に必要な胆汁酸の原料となったり、細胞の機能を十分に発揮させるのに欠かせない栄養素です。
体にとって不可欠なものでありながら、自分で造ることはできず、外から補給するしかありません。
先ほどの肥厚性瘢痕中のデータと照らしてみると、ステアリン酸は牛脂やラードと同じ飽和脂肪酸、アラキドン酸とオレイン酸は不飽和脂肪酸に分類されます。
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