汗と金属とケロイド・2
金属アレルギーの発生のメカニズムとしては、金属が汗に触れ、溶け出してイオン化し、体内のたんぱく質と結合します。これをアレルゲン(アレルギーの原因物質)として体がみなし、次に同じ金属に触れたときにアレルギー症状を起こすことが原因です。
夏場は冬よりも汗を多くかくため症状が出やすいです。つまり、塩分を多く含む汗と、露出する場所につけた金属が反応することによって、体が「外敵」とみなす物質を作ってしまうのです。
また、ピアスを初めてつけるときが一番危険だと言われています。なぜならピアスは皮膚に穴をあけるため、金属が体液にさらされるからです。ピアスホールに皮膚が造られるまでは、金属を使用しないものを使用するのが望ましいと言えます。
また、ファーストピアスそのものが金属でなかったとしても、穴を開ける際に使用するのは医療用であっても金属であることに変わりありません。そのあたりも考慮の上で望まなければならないのです。
ここまで見ると、金属アレルギーとケロイドの発生部位と、この金属がよく使われている部分がとても似通っていることがわかります。刺激に対し、過剰に反応する自分の細胞が起こす症状である、ということも変わりありません。
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