脂肪分摂取の目安
オメガ6系型食生活の先進国といえるアメリカにおいて、低所得の家庭には、子供に対してフードチケットが配られます。お昼ごはんのための支援です。
アメリカの学校のカフェテリアには大型ファストフードチェーンが入っていることも珍しくありません。
フードチケットを手に、子供達・・・主に黒人の子供達は、一番安いそのファストフード店へと向かいます。上質の食べ物は高いからです。こうして様々な病気への悪循環が始まるように思えてなりません。
厚生労働省が2005年に改定した、日本人の食事摂取基準においては、18歳以上の理想的なオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の摂取比率は、3.4~4.6:1と算出されており、ほぼ4:1です。
しかし、酸化しやすいオメガ3系脂肪酸を製品としてこの比率で保つ油は一般には少ないといえます。
〈比較〉オメガ6:オメガ3含有量
オリーブ油 8~15:1
コーン油 40~57:1
ごま油 40:1
大豆油 50:8
鮭の油 30:20
亜麻仁油 20:60
食用油としてオメガ3系の効果が期待できる製品としては近年亜麻仁油が注目されていますが、製法と管理の難しさから日本において上質のものを手に入れようとすると大変高価になるようです。
また熱に非常に弱いため、生で摂らなければならないなどの制約もあります。つまり、「売れづらいので出回りづらい」のです。
比較的易しく摂取する方法としては、やはり魚が良いようです。
魚介類、またそれらを餌とする海獣類は、エサである植物プランクトンがαリノレン酸(オメガ3系)を多く作るので、αリノレン酸の脂肪酸を多く含むことになります。
しかし、養殖魚などは与えられる餌によって脂肪酸の変化が起きることが考えられるので、この限りではないようです。
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