ケロイドとは
美容に関心のある、特に女性の方なら一度は聞いた事があるかもしれない「ケロイド」という言葉ですが、詳しくご存知でしょうか?
ケロイドは手術やケガなど、主に外部からの刺激が原因で、体の組織が元の傷の範囲を超えて過剰に増えることがあり、できたその塊のことを「ケロイド」といいます。ケロイドは、その周りの健康な部分にも赤い腫れがおよび、痒みなどの症状が出ます。
それとは別に「厚皮性瘢痕」と呼ばれる傷あともあります。ケロイドは自然に治るということはなく、どんどん増殖しますが、この厚皮性瘢痕の場合は初期では赤みや皮膚の増殖があっても、時間が経つと白く平たくなり、軽快してゆきます。完全に元通りというのはどんな傷においてもある程度難しいものですが、目立つ傷あとが全てケロイド、という訳でもありません。
現在の治療法
どんな傷でも、負った人にとっては一大事です。特に顔面など洋服で隠すことのできない部分にある場合、心理的なプレッシャーが大きくかかります。
美容外科などで顔面に手術を施したあと、ホームケアとしてコラーゲンシートなどによる圧迫を指導されることがあります。これは「圧迫療法」と呼ばれる方法です。その他、治療法としてはケロイド部を切除する手術、放射線照射、ステロイド注射、ステロイド軟膏塗布などがあります。
しかしこれらの療法は、切っても切っても繰り返す、本当のケロイドへの効果としては難しいところでもあります。細胞生物学分野での研究が進み、ケロイド発症におけるメカニズムの全体解明が急がれるところです。
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