ケロイドの原因
ケロイドはギリシア語で鉤爪(かぎづめ)という意味です。和名は蟹足腫と言われ、蟹の足のような形状の突起を生ずることから来ています。
ケロイドはコラーゲンの塊です。コラーゲンは体を構成する重要なタンパクの
一種です。真皮の三分の二以上の深さの傷ができると、コラーゲンが
緊急事態に対応して大量生産されて傷を埋めます。ところがこの大量生産が
行き過ぎると、必要以上のコラーゲンが生産され、もとの傷の範囲を越えて
コラーゲンのかたまりをつくってしまうのです。このかたまりになったものがケロイドです。
ケロイドがなぜ起きてしまうかという原因はひとつに特定できるものではありません。一般的には皮膚の下層部が損傷を受けることによって生じます。けがや手術などで大きな外傷を受けた場合は勿論ですが、注射など予防接種を受けたり、虫に刺された場合などの小さな損傷、あるいは損傷を受けていない場合(損傷を受けた記憶のない場合)も発症することはあります。
考えられる原因のひとつはケロイド体質と言われるものです。これは生まれつきの体質がもうすでにケロイドになってしまっているという体質で、家族の方からの遺伝によって起こる体質です。真性ケロイドとも言われますが小さな損傷を受けただけの場合や時にはなんの損傷を受けていない場合でも体質によってケロイドが発症してしまうため原因不明な現象とも言われることがあります。
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