傷跡からケロイドは発生する
けがをしたり、手術をしたりすると皮膚に傷がつき、そのあとに線維組織ができて治っていきます。この線維組織が傷跡です。傷跡は瘢痕とも言われます。
傷跡がしばらく経って、みみずばれの状態になることがあります。
これは、線維組織が過剰に生産されて表面に目立ってきたものです。
これを肥厚性瘢痕といいます。
この肥厚性瘢痕がいつまで経っても消えず、かえってどんどん広がって
ゆく場合があります。これがケロイドです。
つまり、肥厚性瘢痕は一時的なもので、自然と治ってゆくものであるのに対して、いつまでも消えずに増えていくのがケロイドです。
ここまでをまとめると、傷口が瘢痕組織によって治りますが、
その瘢痕組織が過剰にできた状態が肥厚性瘢痕であり、その生産のコントロールが失われ、無軌道に増殖を続ける状態がケロイドです。
次に、肥厚性瘢痕とケロイドの治し方を見てみましょう。
手術療法、放射線療法、ステロイド注射、ステロイド軟膏、圧迫療法、内服薬による治療などの治療法は肥厚性瘢痕には比較的効果的ですが、ケロイドにはなかなか効果がないことがあります。ケロイドには特効薬はありませんが、かゆみを抑えるレスタミン軟膏を用いながら、いくつかの治療法を症状に合わせて組み合わせていきます。手術療法は、以前は再発するとより悪化することがあったので敬遠されていましたが、他の治療法を併用することで、効果が期待できます。
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