ケロイドを体質から治療する
ケロイド体質の場合にはケロイドができやすく、治りにくいこともあります。
通常はケロイドにならないような場合でもケロイドが発症してしまいます。
ケロイド体質は治らないということも聞きますが、体質を改善するという
立場からいくつかの治療法を考えてみます。
第一に、投薬による治療があります。このとき使われる薬としてはトラニラスト(リザベン)というアレルギー薬が挙げられます。
このトラニラストは、傷口でコラーゲンが大量発生してケロイドになるのを
防ぐことができます。
トラニラストの使用時の注意点としては、人によっては副作用が出る場合があるということです。
第二に、生活習慣を改善することが挙げられます。
ケロイドは血流増加によって悪化するため、血行を良くするものはケロイドにとっては良くないものなのであります。具体的には食習慣を改善することです。ニンニクやトウガラシなどの刺激の強いものや酒などのアルコール類が
血行を良くするのものですので、これらを控えるようにするという方法です。
第三に、漢方薬の使用が挙げられます。漢方の体質改善効果によってケロイド体質を治していく方法です。
この場合も人によっては副作用が出る場合があるので注意が必要です。
また、リザベンなど他の薬との併用を避けるべきです。
以上、様々な方法を見てきましたが、決定的なケロイド体質の治療法は
ないようです。しかし、人によって効果が違いますので、
医師の診断のもと、可能な限り様々な治療法を試すのが効果的かもしれません。
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ケロイドのかゆみ
ケロイドの症状のひとつに強いかゆみが出ることがあります。
普段の日常生活を送るにあたって非常に深刻で悩ましい症状です。
入浴時や運動、晴れた日に日光を浴びてしまうなどで汗をかいた時など、ケロイドの症状にもよりますが、きわめて激しいかゆみが出ることがあります。
また床に就く時など、ひどいかゆみが発症してしまうとなかなか寝ることができず、睡眠障害や不眠症になることもあるかも知れません。健常な方がごくあたりまえにできていることがままならない現実が続いてしまいます。
痛みと同様に激しいかゆみに関しても経験した御本人にしかどのぐらいのものかはわからないのですが非常に耐えがたいものであることは事実です。
ケロイドによってできてしまった激しいかゆみに対しての治療方法は様々ありますが、専門知識のある医師の方にご相談されることが望ましいです。
薬物療法で効果が期待できるものとしてかゆみが激しい場合はトラニラスト(リザベン)という飲み薬が効果的であるとされています。副作用が多少ありますが服用を続けることで徐々に症状が軽減されていきます。また副作用がありますがストロイドの塗り薬も激しいかゆみに対しては効果的です。
かゆみや傷跡の状態にもよりますが治療法と同様に薬を服用する際も専門医師の方にご相談され本当に効果的な治療方法を把握することが大切です。

ケロイドの外来治療
病院によって多少の違いはありますが、ケロイドの外来治療においては医師が患者の病状を診断し、最も適切な治療法を患者に示しケロイドや傷跡の治療を行っています。病状に応じて外科的手術やステロイド剤、貼付剤による治療など様々な治療法を使い分けています。
その中でも特に多い治療は、耳にピアスを開けたときの穴から発生したケロイドの治療です。ピアスを開けた後に感染をおこしたり、傷が治らなかった場合などに腫瘤になることがあります。
治療法としては耳の形が変わらないように切断し電子線を照射して、その後長期間テーピングをします。この治療により、かなりの高確率で良くなります。また、下腹部にケロイドの治療もあります。
帝王切開や腹部の手術後に一本線の傷跡が赤く盛り上がることがあります。
この場合も切除して放射線を照射した後にサージカルテープで固定し、ポリエチレンジェルシートやシリコンジェルシートで治療していくことでかなりの高確率でよくなります。
その他に、腕もケロイドができやすい部分です。腕には力がかかるので、傷口がケロイドになりやすいのです。さらに、関節にまたがる部分がケロイドになることもあります。この場合はZ形成術によって小さいケロイドに分断し、
手術を行っていきます。腕は手術後に安静に保つのが難しい部分でもありますが、激しい運動を控えていればかなりの高確率で良くなります。

真性ケロイドとは
真性ケロイドとは損傷が小さい場合でも傷跡が赤く盛り上がり、もともとの傷跡の範囲を超えて発症するケロイドのことです。また家族の方の遺伝によって生まれつきのケロイド体質の方が発症するケロイドのことでもあります。また蟹の足のように大きく広がっていくため蟹足腫とも言われています。
体によくできる部分として顔面、前胸部、上腕部、背部などが挙げられます。
症状としては常に強い痛みとかゆみを伴い、傷跡が自然に回復するものではありません。
例えば真性ケロイドの場合、予防接種などの注射や虫に刺された、耳にピアスを開けたなど小さな傷跡ができた場合でもケロイドが発症します。発症後も再発や悪化が起こりやすいため、手術治療(最近では真性ケロイドの場合は手術療法はあまりおこなわれない傾向にあります)も含めレーザー治療や放射線治療、薬物療法など様々な治療法(組み合わせ療法)が長い期間必要になります。
ケロイドは手術やけがによって傷跡が赤く盛り上がることですが、
前述した真性ケロイドと肥厚性瘢痕(ひこうせいはいこん)の二種類に分けられます。肥厚性瘢痕とは手術やけがなどの大きな損傷によってケロイドが発症します。傷跡からの痛みやかゆみはそれほど強いものではなく体質的な面では遺伝によってケロイドになると言うことはないようです。ケロイドの治療や手術を検討する際はどちらのケロイドかを確認することが大切です。

ケロコートのケロイドへの効果
ケロコートとはアメリカの皮膚科の医師によって開発された医療用のシリコンジェルのことです。薬剤は含まれておらずジメチコン、シクロメチコン、シリカといった3種類のシリコンの成分でできたもので、ケロイドでできてしまった傷跡やニキビ跡を圧力をかけることによりきれいに消す効果があるとされ評価の高い医療品です。使用するにあたって傷口が開いた状態の時は使用できず、閉じた状態から使用できます。また他の塗り薬との併用は控えてください
しかし、ケロコートの効果は傷跡やニキビ跡を回復させ、きれいに目立たなくさせるものであり、ケロイドやニキビそのものを完治させるまでの効果が期待できるものではありません。
例えばケロコートを使用することにより、傷んでしまった皮膚の上に新たにきわめて薄い膜ができあがります。つまりシリコンによってつくられたものを使用することで新陳代謝が起こり、もともとの傷んでしまった皮膚の代わりをしてくれるものです。新しい膜が雑菌が入り込むのを予防することによって傷が修復される効果があります。ステライドを使用していないため副作用が出ないことも特徴です。使用期間の基準は90日ぐらいですが皮膚の状態や効果によってそれ以上の日数になる場合もあります。たっぷり塗り込んで使用するのではなく薄く塗る感じで使用します。最初はなかなか効果が現れなくても使い続けることによって傷がきれいになる効果があると言われています。

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